ある生物学者の不可思議な心臓

先天性心疾患をもつ生物学者が命についてつづるよ。

ICUは命のゆりかご

約一月ぶりになるが、再手術の話を再開しよう。前回までに2度の手術を終え、ICUで目が覚めてから3日目になったところまでお話しした。そして3日目。いよいよICUが出られることになりそうだった。ほとんどの医療ドラマでは、ICUの生活が描かれることはない…

旅は入院の始まり

子供の頃、手術入院の前にはご褒美として特別な旅行に連れて行ってもらえた。ある時はディズニーランドへある時はグアム旅行だった。入院前で気持ちは落ち込んでいたが、その時ばかりは入院のことを忘れ、無我夢中で楽しんだ。そのためそれらの旅行はとても…

二度と繰り返してはいけない世界

おいらが住む南の島は、太平洋戦争時に最後の激戦地となったところだ。先日その慰霊の日があった。その日おいらは、息子と一緒に近くのプールに出かけた。その前日に梅雨明けしたばかりで、夏の始まりという暑い日だった。72年前もこの日に梅雨明けしたらし…

我が生涯に一片の悔い無し

運命は残酷だ、とはまさにこんなことを言うのだろう。先日、知り合いが突然亡くなられた。その人も心臓ではないが重い病気を持っており、手術を受け、時々発作に見舞われていたという。予兆はなかったが、急に発作が起き亡くなられたとのことだった。まだ若…