ある生物学者の不可思議な心臓

ある生物学者の不可思議な心臓

先天性心疾患をもつ生物学者が命について考える。

入院もやむを得ぬ

先日、一ヶ月ぶりの定期検診があった。残念なことに血液検査の結果が思わしくなく、大幅に数値が悪くなっていた。血中タンパク量やヘモグロビンが下がっていたのだ。次回の検診でさらに悪くなっていたら、入院は避けられないかもしれない。今年に入ってからじわじわと数値は下がっていたが、ついに入院を考える時期に来たのだろうか。高田渡の「値上げ」という曲の、値上げの部分を入院に置き換えて、今のおいらの危機的状況を説明しよう。

 

(去年の今頃:総蛋白[TP] 6.5, アルブミン[Alb] 4, ヘモグロビン[Hgb] 12.4)

入院は ぜんぜん考えぬ
年内 入院は考えぬ
当分 入院はありえない
極力 入院はおさえたい
今のところ 入院はみおくりたい
すぐに 入院を認めない

 

(今年の3月頃:TP 6.1, Alb 3.7, Hgb 11.9)

入院がある としても今ではない
なるべく入院はさけたい
入院せざるを得ないという 声もあるが
入院するかどうかは 検討中である
入院もさけられない かもしれないが
まだまだ時期が早すぎる

 

(今現在:TP 5.4, Alb 3.3, Hgb 10.7)

入院の時期は考えたい
入院を認めたわけではない
すぐに入院はしたくない
入院には消極的であるが
年内 入院もやむを得ぬ
近く 入院もやむを得ぬ

 

(将来)

入院もやむを得ぬ (TP < 5, Alb < 3, Hgb < 10)
入院にふみきろう(TP < 4.5, Alb < 2.5, Hgb < 9)

 

この歌の通りになってはならないのだ。職場の方々や家族に大変迷惑がかかってしまう。入院もやむを得ぬなどとふざけていってはいけないのだ。値上げを押しとどめるのに経済や政治の改革が必要なように、入院を押しとどめるにはおいらの体調管理の改革が必要だ。体に負担になることをなるべく避け、食べ物や水分摂取を気をつけなくてはいけない。少し辛いけど以前のように水分・塩分・脂肪分制限をしないとな。プールやアイスやかき氷を控えないとな。