ある生物学者の不可思議な心臓

先天性心疾患をもつ生物学者が命についてつづるよ。

愛する島

おいらの住む南の島では、早くも蒸し暑くなりエアコンを使い始めた。こうなると冷たい物が恋しくなり、スーパーに買い物に行くたびにアイスを買う誘惑に駆られてしまう。しかし、まだ夏までは先が長く、今からアイスを買っていては夏場が思いやられる。それにそもそも、おいらはアイスを気軽に買えるご身分ではないのだ。今は比較的体調が安定しているものの、それは毎日1万円以上の医療費をかけて成り立っている見せかけの健康であり、ちょっとした油断で途端に体調を崩してしまう危険がある。アイスを好き放題食べてお腹を壊して、PLEを再発させたりなんかしたら、それこそ家族や主治医やそして社会に面目が立たない。

 個別のアイスは一つ一つが大きいので食べるのは危険だし、かといって一個が小さい箱アイスでも数が多いだけに結局毎日食べかねない。そんなわけで、今のところアイスの誘惑は振り切っている。おいらが買わないがために、かわいそうだけど息子もアイスにありつけない。息子の分だけ買えばいいのかもしれないが、息子は息子で最近ちょっとぽちゃっとしてきたので、別の意味でアイスを与えるのは気が引けてしまう。

 しかしこの島は、特別アイスの誘惑が強い。まずスーパーのアイスを見ても、島ローカルのアイスが多い上、この時期になるとおいらの一番好きなかき氷系氷菓が出始めている。例えば、昨年の猛暑で売り切れ状態になったサクレレモンが、先日もう販売していた。不思議なことに、島では昨年の夏も品薄にならず常に販売されていたため、おいらは何度も誘惑に負けてしまっていた。この他にも、シークワーサーシャーベットだとか、氷ぜんざい風アイスだとか、魅力的な商品がずらりと並んでいる。

 これだけではない。アメリカ生まれ島育ちと謳うアイス専門店があり、これがめちゃくちゃ美味しい。パッションフルーツ、マンゴー、パイナップル、シークワーサー、紅芋、ココナッツなど、島ならではのフレーバーがラインアップしているのだ。他にも、老舗洋菓子店のアイスキャンディーが素朴な懐かしい味わいな上、原材料も安心安全なものばかりで罪悪感を一切感じさせない逸品である。さらに、島の海沿いの幹線道路ではアイスクリンという路上販売をよく見かける。アイスクリンの路上販売は、暑い晴れた日にオアシスのように見えるのだ。あ、忘れてはいけないのがぜんざい。ぜんざいとは、、、と永遠にアイス話が続いてしまうのでこのあたりでやめておこう。

 この島は逃げることのできないアイスの誘惑で満ち溢れている。恐ろしいのは目前に迫った連休だ。休みで出かける機会も多いだろうし、休日で気が緩んでいる。史上最長の連休をアイスに手を染めずに乗り切れるだろうか。先に言っちゃうと、ごめんなさい。絶対無理。こうしてアイスについて書きまくったから、すでにもう今すぐ食べたい。なんなら上に紹介したアイス全部食べちゃうかも。ゴールデンアイスウィーク!