ある生物学者の不可思議な心臓

ある生物学者の不可思議な心臓

先天性心疾患をもつ生物学者が命について考える。

寒気の正体

ここ最近、変な寒気が続いている。ブルブルと震えるわけではないが一日中ゾワゾワと体の内部から寒気がくる感じがある。風邪の引き始めのようなゾクゾクした寒気にも近い。だが実際寒いのかというと、必ずしもそうでない時もあり、手足はむしろ暑かったり、厚い布団をかぶっていると汗だくになったりもする。その反対に、厚着したり布団にくるまったりしていると、ますます寒気が強まる気がすることもある。もう暑いのか寒いのか混乱してしまうのだ。

 おいらは、お風呂で熱めのお湯に浸かった時にも似たような寒気を感じることがある。お湯に浸かっているため熱いはずなのに、なぜか体の芯の方から体表面に向かってじわーっと寒気の感覚が伝わってくるのだ。だが、それを周囲の人々に話しても誰もお風呂でそんな感覚にならないらしく共感されない。さらに、この異様な寒気についてネットで調べても、似た症状を説明した文章は見つからなかった。だからいまだに原因がわからず不安になっている。

 この寒気が出始めたのは実はここ最近のことではない。以前のブログ記事ですでに書いていたが、7月のアブレーション入院の少し前から寒気が度々出ていた。しかし、その頃は一日中じわっと続くというより、突発的に非常に強い寒気に襲われていた。夏なので家ではエアコンをつけているというのに、おいらはベランダの窓を開けて暑い外気温に当たり、さらに羽毛布団にくるまって震えていた。そしてしばらくして温まってくると今度は汗だくになった。アブレーション後数日は特に酷かった。電気毛布を最強にしてつけて被ってもまだ寒く感じた。その後、これらの寒気の原因は甲状腺機能低下症によるものだろうと診断され、薬を飲み始めてから落ち着いてきた。

 しかし、11月末くらいから上記の異様な寒気がまた襲ってきたのである。もちろん気温が下がってきたことも十分影響している。とはいえ、おいらが住むのは南の島。本日の気温も最低20.0℃、最高21.5℃ととても寒いと言えるような温度ではない。最近は夜間だけでなく日中も寒すぎてまともに仕事ができなくなってきた。だから、そんなおいらを見かねて職場ではおいら用にオイルヒーターとホットマットを買ってくれた。おかげで職場の寒さはだいぶ緩和されたものの、それでもまだ寒くて熱い飲み物をついたくさん飲んでしまい、結果トイレに行く頻度が増え、せっかく温まった体がトイレに行く廊下で冷えてしまう悪循環に陥っている。

 いったいこの異様な寒気の原因は何なのだろうか。そして、どうしたらこの寒さから逃れられるのか。暖房器具や布団や服や熱い飲み物で温めてもだめ。むしろ実際は物理的には寒くないのに寒さを感じてしまっていることすらある。となると真の原因は精神的なものだろうか。あっ!もしかして、これがいわゆる人肌恋しいというやつか。でもそうだとしたら、ますますどうしたら逃れられるのかな。