ある生物学者の不可思議な心臓

ある生物学者の不可思議な心臓

先天性心疾患をもつ生物学者が命について考える。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

バナナ以上に素直な生き方

『こんな夜更けにバナナかよ』は、筋ジストロフィーを抱える鹿野靖明氏の生活を取材したノンフィクション作品の本である。ボランティアとの交流や自立生活の実態が詳細に描かれた作品として評価され、映画化もされたのでご存知の方も多いだろう。おいらも何…

映えはつらいよ

今日は前回の記事の後日談をグルメ旅ブログ風にお伝えしたい。 前回、数年間使っていなかったミニベロ自転車を蘇らせるため、”次天気の良い休日が来たら、南の島らしい海岸線沿いの道をサイクリングするつもりである。”と書いた。 残念ながらこの3連休はず…

増え続ける喪失感

年々心臓が弱り体力が落ちていくとともに、使われなくなってしまったものがいくつもある。それらは家の片隅にあちこちに置かれており、一日の生活の中で何度も視界に入ってくる。普段はそれでも特に気にならないが、ふとしたときにそれがよく使われていた頃…